自己破産の手続き

 

自己破産は、あらゆる手を使っても、他のどんな債務整理を使っても解決しようがないなど、借金について完全な支払い不能におちいった人のための「最後の切り札」となる手段です。

 

自己破産の内容とはどういうものかというと、ごく簡単に言えば「この人は借金を返せない状態です」ということを裁判所に認めてもらう、という趣旨になります。

 

その手続きについてご説明しましょう。

 

自己破産手続きの開始までの流れ

 

自己破産の手続きはまず自分の住所を管轄している地方裁判所に、
「破産手続きの開始」および「免責の許可」の決定を求める、という申し立てをするところからスタートします。

 

この申し立てをうけた裁判所は、
「これは申し立て通りに、破産手続きの開始と免責許可をしてよい案件なのかどうか」ということを調査します。

 

調査の内容を大まかに言うと、
「手続きそのものに不備はないか」「本当に支払い不能の状態なのか」などというところですね。

 

こうした調査の一環で、借り主である債務者が裁判所に呼び出され、尋問を受けることもあります。
呼び出しが来た場合は、債務者は必ず出頭しなければいけません。

 

そして裁判所が「この申し立てを受理してもよい」と判断すれば、やっと破産手続きを開始することができるのです。

 

自己破産手続き開始後の流れ

 

さて、破産手続きの開始が決定すれば、
その後の流れは「借り主、つまり債務者に財産があるかどうか」によって違ってきます。

 

財産がある場合は、その財産を貸主である債権者に平等に分配するために「破産管財人」が選任されて、債権者集会を開いたりした上で、分配する財産を確定させ、債権者に配当として配る、という形になります。

 

そうして財産を処分しても借金が残っている場合は、残りの借金については免責を求める手続きを開始します。そして免責が認められれば、借金から逃れることができるのです。

 

債務者に財産がない場合は、分配する財産もないわけですから、破産管財人の選任などの手続きは省略し、破産手続きの開始と同時に破産手続きを終了させる「同時廃止」を申し立てて、さらに免責を求める手続きをとる形になります。

 

実際の自己破産者の約9割は、この同時廃止のケースに当てはまります。