過払い金返還請求の注意点

 

過払い金返還請求は、
「グレーゾーン金利時代に支払いすぎた利息を合法的に返してもらう」
という趣旨の請求ですので、実際に過払い金が発生している状態であれば、やってみる価値は大いにあります。

 

しかし・・・そんな過払い金返還請求にも、
いくつかの落とし穴があることをご存知でしょうか。

 

過払い金返還請求には時効がある!

 

過払い金返還請求において、近年、大きな壁となりつつあるのが、「時効」です。

 

実は過払い金返還請求の権利は、
過払い金が発生した対象となる取引が終了してから、10年で時効となるんですよ。

 

たとえば、「当時、グレーゾーン金利分まで支払うという過払い状態が出ていたが、それも含めて平成14年で完済した借金」については、平成24年で時効を迎えてしまっているため、過払い金返還請求はできないというわけです。

 

キャッシング業者の経営破たんによる影響

 

過払い金返還請求のもうひとつの大きな落とし穴は、
「過払い金返還請求対象となるキャッシング業者が経営破たんしてしまったら、手も足も出ない」
ということです。

 

経営破たんされてしまうと、あとはその「破たん時に残った財産を皆で分ける」という形になるので、返還率はきわめて低いものになってしまうんですよ。「自分だけは過払い金を全額返してほしい」と思っても、そうはいかないのです。

 

事実、平成22年に会社更生法を申請した武富士の場合、過払い金の返還率は今のところたったの約3.3%しかありません。一応、「返還は2回に分けておこなう」という弁済計画があるようですが、2回目の返還についてはまだどうなるか分かりませんし、あったとしても1回目の返還率を見る限り、スズメの涙程度の返還率となってしまうことが予想されます。

 

過払い金返還請求というのは、「キャッシング業者の体力を大きく奪う」という側面を持っています。武富士が破たんしたのも、過払い金返還の負担が大きく影響したことは間違いありません。
また、現在のところ破たんはしていなくても、過払い金返還請求が増えて体力的に厳しくなってきたキャッシング業者は、どんどん返還率を下げようとしています。

 

というわけで、過払い金返還請求は、破たんのリスク時効のリスク返還率の低下リスクなどがつきまとうものなのです。それを考えると、過払い金返還請求というのは、嫌な言い方ですが、
ある意味「早い者勝ち」となる部分も大きいのです。

 

「昔、長い間借りてた、あのキャッシングは、過払い金返還に該当するかもしれない」などと思い当たるものがあれば、すぐにでも弁護士に相談してみましょう。